行ってきたぜ北京大学!

ガノタ!

ガノタ!!

ガノタ、そして

富野監督!!

富野先生はご存知「機動戦士高達」の監督だ。高達=gaoda!かっこいいけど何か違うアニメみたい。
日本のアニメ文化に関する講演会、第2回のテーマは「アニメは第八芸術たりえるか」。
第1回(5月)はセーラームーンの幾原監督がいらしていたんだけど、授業があって泣く泣くあきらめた。北大の建物の前にセーラームーンの巨大ポスターがデーンと貼ってある姿は異様だった。
◆中国のガノタまじ怖い
14時からの講演会、12時半の時点ですでに行列。日本人もちらほらいたけど、大部分は中国人だった。
なんとか前の方の席に座ったら、周りの人はガンプラや漫画やガンダムの頭(かぶりもの)を標準装備。
待っている間にガンダムのテーマ?が流れると一緒に大合唱。
大きめの教室にもかかわらず席に座れない立ち見・座り見が教室を埋め尽くす。
富野監督が入ってくるなり一眼レフ?なんかすごいカメラでバシバシ撮りまくる。
講演会の冒頭のプロモーションムービーに「シャア!」という文字(※日本語)が映ると全員で「シャア!」と叫ぶ。
そして赤ザクが映ると拍手喝采が起きる。

この2枚のスライドで今日一番の盛り上がり。
サインは前もって止められてたけど、止められてなかったらどうなっていたことやら。あわよくば!みたいな人たくさんいたよw
これが中国のこれからを担う若者たちの姿なのさ。
わたしはガンダムに詳しくないけれど、もしガンダム好きだったら、周りの人にたくさん話しかけてみてたと思うんだ。そしたら周りの人は、嬉しそうに好きなキャラクターの話でもしてくれていたと思う。中国杯の時と一緒だ。
自分の好きなものを、ほかの人も好きだったらうれしいでしょ? それと政治は何も関係ないでしょ?
それは国境を越えても、こんなふうに、とってもシンプルな話なんだ。
この講演会は北京大学と明治大学の共催で、北京大学アニメサークルが協賛している。
北京大学のアニメサークル元火動漫社は中国で一番の規模を誇るそうだよ。そして北大にはコスプレ同好会もある……
◆富野監督おもすれー
「ただいまご紹介にあずかりました富野です。
ぼくはいわゆるアニメの先端技術に詳しい人間ではない。30年前のアニメを作っていた者だから。
だからきみたちのような若い人はぼくなんかに興味を持つべきではない。
…………今のは半分くらい謙遜です」
Q:今後の製作予定はありますか?
「あったらこんなとこ来てないよ。仕事をください。(拍手喝采)……拍手するな!!」
Q:ガンダム35周年のときに何か予定はあるんですか?
「シャアザクを作る。(大喝采)……今のはみなさんのご機嫌をとるために言ったんです」
(※あまり聞き取れませんでしたが、前にでかいガンダムが作られたことがあったらしいので、それのシャアザク版?のことだと思います)
Q:中国のアニメ界についてどう思われますか?
「現場のスタッフがああいうものしか作れない気持ちはよくわかる。(拍手喝采)……喜ぶな!
(中略)だから、きみたちが将来ああいった人たちを大切にして、その上に立って彼らを救ってあげてください」
他にも「これが分からない奴はお国に帰って畑を耕せ。第一次産業は大切だ」とか色々仰ってました。質問コーナーはちょびっとしかありませんでしたが、今までのシリーズで何が一番好きですか?との問いには、「作者にそんなこと訊くな」と前置きした上で「君たちも将来同じことを言うだろうけど、処女作にまさる作品はない」と仰ってましたよ。
あ、肝心の内容もとってもおもしろかったよ。第八芸術。
わたしはクリエイター、アーティストにはなれないと思うけれど、ひとつの世界を最初から切り拓いてきた人のおはなし、ガンダムの成功の秘訣や人のかたち、アニメ、マンガや記号についての話は素直に人生の参考になりそうだった。富野先生はガンダムの法的な著作権を持っていらっしゃらないんだって。
ただ通訳のおねえさん(中国人)が、日本語はそこまでうまくないみたいで、細かい意味の取り違え(たとえば「30年前まで」と「ここ30年間」とか)や誤訳っぽいもの、過度な省略、ニュアンスを伝えきれていないものがあってしょんぼりした。通訳ってとっても難しいんだな。
ちょっときつい表現の言葉を自分の判断で省いてたりしたみたいで、となりの日本人(中国語が達者なガノタ)がブチ切れてた。
そしてアニメ関連の専門用語にもあまり詳しくないようで、訳に戸惑ってるうちに観客が先にモビルアーマー?とか言ってた。お前らはなんで日本語分かるんだよww
あと富野先生ご本人の講演以外にも、明治大学の専門家の方によるガンダムについてのお話もあって(上のスライド再現はその一部)、草食系男子とか古代の神話とかもからめてとっても興味深いお話をされていました。恋愛結婚の増加しはじめた時代~草食系男子のあたりがすごく中国人の琴線に触れたらしく、なぜかみんな大爆笑だった。
わたし「ここに集まってるガノタたちは今日のテーマ分かってんだろうな。別にガンダム萌え語りのために来てるわけじゃねーぞ。講演会だぞ」
となりの人「わかっていないと思う」
ということでガンダムトークの方が本題よりずっと盛り上がりましたとさ。なんか名シーンなのかな、ガンダムのかっこいいシーンがうつるたびにみんな大興奮なの。すごかった。
どさくさにまぎれてガンダムの頭かぶって富野先生と握手した奴マジカッコイイ。政治家の握手シーンみたいにバシバシ写真撮られてた。
あとTVカメラ入ってたー。終わった後に参加者にインタビューとかしてた。またこれがクールジャパンとして紹介されちゃうのか!
次回誰を呼びたいかというアンケートがあって、監督、ラノベ作家、声優、漫画家などのカテゴリがすでに用紙上にあったので、カテゴリ別に自分の趣味をぶちまけてみた。
これマジで各界の大物が来まくったら笑えるね。ラノベなら西尾さんとか(西尾作品の中国語訳ってけっこうたくさんあるんだよ~。あれ訳せるのか?)、監督なら押井さんとかさ。声優とか声優とか声優とかさぁ!!!
声優は日本の宝だろ!? サー!イエス、サー!!
わたし「平野綾って書けよー」
となりの人「やだよw」
次回講演会に激しく期待(・∀・)!

ガノタ!
ガノタ!!
ガノタ、そして
富野監督!!
富野先生はご存知「機動戦士高達」の監督だ。高達=gaoda!かっこいいけど何か違うアニメみたい。
日本のアニメ文化に関する講演会、第2回のテーマは「アニメは第八芸術たりえるか」。
第1回(5月)はセーラームーンの幾原監督がいらしていたんだけど、授業があって泣く泣くあきらめた。北大の建物の前にセーラームーンの巨大ポスターがデーンと貼ってある姿は異様だった。
◆中国のガノタまじ怖い
14時からの講演会、12時半の時点ですでに行列。日本人もちらほらいたけど、大部分は中国人だった。
なんとか前の方の席に座ったら、周りの人はガンプラや漫画やガンダムの頭(かぶりもの)を標準装備。
待っている間にガンダムのテーマ?が流れると一緒に大合唱。
大きめの教室にもかかわらず席に座れない立ち見・座り見が教室を埋め尽くす。
富野監督が入ってくるなり一眼レフ?なんかすごいカメラでバシバシ撮りまくる。
講演会の冒頭のプロモーションムービーに「シャア!」という文字(※日本語)が映ると全員で「シャア!」と叫ぶ。
そして赤ザクが映ると拍手喝采が起きる。
この2枚のスライドで今日一番の盛り上がり。
サインは前もって止められてたけど、止められてなかったらどうなっていたことやら。あわよくば!みたいな人たくさんいたよw
これが中国のこれからを担う若者たちの姿なのさ。
わたしはガンダムに詳しくないけれど、もしガンダム好きだったら、周りの人にたくさん話しかけてみてたと思うんだ。そしたら周りの人は、嬉しそうに好きなキャラクターの話でもしてくれていたと思う。中国杯の時と一緒だ。
自分の好きなものを、ほかの人も好きだったらうれしいでしょ? それと政治は何も関係ないでしょ?
それは国境を越えても、こんなふうに、とってもシンプルな話なんだ。
この講演会は北京大学と明治大学の共催で、北京大学アニメサークルが協賛している。
北京大学のアニメサークル元火動漫社は中国で一番の規模を誇るそうだよ。そして北大にはコスプレ同好会もある……
◆富野監督おもすれー
「ただいまご紹介にあずかりました富野です。
ぼくはいわゆるアニメの先端技術に詳しい人間ではない。30年前のアニメを作っていた者だから。
だからきみたちのような若い人はぼくなんかに興味を持つべきではない。
…………今のは半分くらい謙遜です」
Q:今後の製作予定はありますか?
「あったらこんなとこ来てないよ。仕事をください。(拍手喝采)……拍手するな!!」
Q:ガンダム35周年のときに何か予定はあるんですか?
「シャアザクを作る。(大喝采)……今のはみなさんのご機嫌をとるために言ったんです」
(※あまり聞き取れませんでしたが、前にでかいガンダムが作られたことがあったらしいので、それのシャアザク版?のことだと思います)
Q:中国のアニメ界についてどう思われますか?
「現場のスタッフがああいうものしか作れない気持ちはよくわかる。(拍手喝采)……喜ぶな!
(中略)だから、きみたちが将来ああいった人たちを大切にして、その上に立って彼らを救ってあげてください」
他にも「これが分からない奴はお国に帰って畑を耕せ。第一次産業は大切だ」とか色々仰ってました。質問コーナーはちょびっとしかありませんでしたが、今までのシリーズで何が一番好きですか?との問いには、「作者にそんなこと訊くな」と前置きした上で「君たちも将来同じことを言うだろうけど、処女作にまさる作品はない」と仰ってましたよ。
あ、肝心の内容もとってもおもしろかったよ。第八芸術。
わたしはクリエイター、アーティストにはなれないと思うけれど、ひとつの世界を最初から切り拓いてきた人のおはなし、ガンダムの成功の秘訣や人のかたち、アニメ、マンガや記号についての話は素直に人生の参考になりそうだった。富野先生はガンダムの法的な著作権を持っていらっしゃらないんだって。
ただ通訳のおねえさん(中国人)が、日本語はそこまでうまくないみたいで、細かい意味の取り違え(たとえば「30年前まで」と「ここ30年間」とか)や誤訳っぽいもの、過度な省略、ニュアンスを伝えきれていないものがあってしょんぼりした。通訳ってとっても難しいんだな。
ちょっときつい表現の言葉を自分の判断で省いてたりしたみたいで、となりの日本人(中国語が達者なガノタ)がブチ切れてた。
そしてアニメ関連の専門用語にもあまり詳しくないようで、訳に戸惑ってるうちに観客が先にモビルアーマー?とか言ってた。お前らはなんで日本語分かるんだよww
あと富野先生ご本人の講演以外にも、明治大学の専門家の方によるガンダムについてのお話もあって(上のスライド再現はその一部)、草食系男子とか古代の神話とかもからめてとっても興味深いお話をされていました。恋愛結婚の増加しはじめた時代~草食系男子のあたりがすごく中国人の琴線に触れたらしく、なぜかみんな大爆笑だった。
わたし「ここに集まってるガノタたちは今日のテーマ分かってんだろうな。別にガンダム萌え語りのために来てるわけじゃねーぞ。講演会だぞ」
となりの人「わかっていないと思う」
ということでガンダムトークの方が本題よりずっと盛り上がりましたとさ。なんか名シーンなのかな、ガンダムのかっこいいシーンがうつるたびにみんな大興奮なの。すごかった。
どさくさにまぎれてガンダムの頭かぶって富野先生と握手した奴マジカッコイイ。政治家の握手シーンみたいにバシバシ写真撮られてた。
あとTVカメラ入ってたー。終わった後に参加者にインタビューとかしてた。またこれがクールジャパンとして紹介されちゃうのか!
次回誰を呼びたいかというアンケートがあって、監督、ラノベ作家、声優、漫画家などのカテゴリがすでに用紙上にあったので、カテゴリ別に自分の趣味をぶちまけてみた。
これマジで各界の大物が来まくったら笑えるね。ラノベなら西尾さんとか(西尾作品の中国語訳ってけっこうたくさんあるんだよ~。あれ訳せるのか?)、監督なら押井さんとかさ。声優とか声優とか声優とかさぁ!!!
声優は日本の宝だろ!? サー!イエス、サー!!
わたし「平野綾って書けよー」
となりの人「やだよw」
次回講演会に激しく期待(・∀・)!

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検索で参りました
初めまして。
富野監督北京講演の様子が知りたくて検索でたどり着きました。中国訪問は10年前が最後な人です(^-^; また行きたいです。
レポート、有難うございます!
中国でも、さすがの監督ぶりw、そしてあちらのガノタさんたちの熱気が伝わってきて面白かったです。
通訳はやはり残念でしたか。
アニメに詳しい動漫グループなどの学生さんが訳したほうが伝わったかもしれませんね。
どなたか留学生のかた、漫画アニメ専門翻訳会社を作っていただけないものでしょうか?
期待しておりますw
富野監督北京講演の様子が知りたくて検索でたどり着きました。中国訪問は10年前が最後な人です(^-^; また行きたいです。
レポート、有難うございます!
中国でも、さすがの監督ぶりw、そしてあちらのガノタさんたちの熱気が伝わってきて面白かったです。
通訳はやはり残念でしたか。
アニメに詳しい動漫グループなどの学生さんが訳したほうが伝わったかもしれませんね。
どなたか留学生のかた、漫画アニメ専門翻訳会社を作っていただけないものでしょうか?
期待しておりますw
Re:
こんにちは、コメントありがとうございます!
質問の「シャアザクを作る」は通訳の人がうまく訳せず、学生さんがマイクを取って中国のネットスラング?か何かで伝えていましたよ(笑)
わたし自身はあまりガンダムに詳しくないのですが、ガンダムと富野監督が世代も国境も越えて愛されていることがよくわかりました^^*
こういう形での国際交流を見ると、オタクパワーのすごさを実感しますね(笑)
質問の「シャアザクを作る」は通訳の人がうまく訳せず、学生さんがマイクを取って中国のネットスラング?か何かで伝えていましたよ(笑)
わたし自身はあまりガンダムに詳しくないのですが、ガンダムと富野監督が世代も国境も越えて愛されていることがよくわかりました^^*
こういう形での国際交流を見ると、オタクパワーのすごさを実感しますね(笑)
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